行動方針

【医療法人社団 陽生会 倫理規定に基づく行動方針】

1.差別の禁止
(1)こども扱いするなど、その人の年齢にふさわしくない接し方はしません。
(2)障害の程度・状態・能力・性別・年齢等で差別しません。
(3)利用者本人の前で障害の呼称・状態を表す用語を差別的に使いません。
(4)障害のために克服が困難なことを、本人の責任とするような発言はしません。
(5)利用者に対して、偏見や先入観をもって接することはしません。
(6)利用者の言葉や動作を真似たり、利用者の行為を嘲笑するなど、興味本位で接することはしません。

2.利用者の主体性と個性の尊重
(1)利用者の入退所・異動にあたっては、本人・家族に十分な説明を行い、本人に選択の機会が得られるように努めます。
(2)利用者一人ひとりに個別サービス計画等を作成します。また、計画実施にあたっては、本人・家族への説明を行い、同意を得た上で実施します。
(3)施設運営・サービス内容等に対する利用者・家族の意見要望等を聞く機会を定期的に設け、その意見等が反映されるように努めます。
(4)行事等については、計画段階からその情報を発信し利用者からの希望・要望を踏まえて、計画当初から利用者が参加できるように努めます。
(5)利用者の個人的好みや嗜好を尊重します。
(6) 利用者が決定できる機会を増やし、自己実現に向けた支援や介護を行います。

3.プライバシーの保護
(1)職務上知り得た利用者・家族の個人情報は、当施設が定めた利用目的以外には他に使用しません。
(2)本人・家族の了承無しに、所持品の確認を行いません。
(3)本人・家族の了承無しに、本人の写真や名前等、掲示・公開しません。
(4)本人・家族の了承無しに、主治医からの情報を得ることはしません。
(5)他の機関への情報提供が例え本人の利益のためであっても、本人・家族の了解無しに行いません。
(6)利用者のプライバシーに関する話を他の利用者の前でしません。当然ながら職場外においても同様です。

4.人権の尊重と対等な立場での支援・援助・介護
(1)利用者と職員は対等な関係にあり、年齢にふさわしい敬称で呼び合うように努めます。
(2)利用者に対して性的に不快にさせるあらゆるセクシャルハラスメントに該当する行為及び該当する恐れのある行為をしません。
(3)利用者に対して交換条件を持ち出しません。
(4)利用者が理解しやすい言葉や表現を使うように努めます。
(5)利用者が嫌がることを強要しません。

5.体罰(虐待)等の禁止
(1)殴る、蹴る、つねる等の行為、その他故意に怪我をさせるようなことはしません。
(2)身体拘束等、身体的・精神的苦痛を与えるようなことはしません。
(3)軽蔑や無視等の精神的苦痛を与えるようなことはしません。
(4)食事・入浴・排泄等の介助において、いかなる介護も拒否しません。
(5)利用者の財産の不当処分・不当に財産上の利益を得ることはしません。
(6)いかなる場合でも、体罰(虐待)は容認しません。
(7)自傷や他害の危険回避のための行動上の制限については、本人・家族への明確な説明を行います。
(8)利用者に対して、威圧的な態度をとりません。

6.社会参加の促進
(1)利用者が地域の資源の利用や催しに参加する等、地域社会とのつながりが持てるよう支援・援助します。
(2)利用者の活動に対して、地域ボランティアを積極的に受け入れます。
(3)施設の中の活動に留まらず、必要に応じて外出の機会を設けます。

7.専門性に向上と倫理の確立
(1)利用者に対する支援・介護は職員の統一した考えのもとに行います。
(2)職員は相互に啓発しあい、倫理の確立と専門性の向上のため積極的に研修に参加する等、自己研鑽に努めます。

8.本規定の位置づけ
(1)本職員倫理規定及び行動指針は、法人が定めた規定のひとつであり、これに違反するときは就業規則に基づき懲戒処分の対象となるものです。

附則
1.この規定は平成26年4月1日から施行する。
2.この規定の改廃を必要とする場合は、介護老人保健施設陽生苑「管理職・部門長会議」で審議し、陽生会「理事会」の承認を得てこれを行う。